初恋の人からの手紙

Hannah、ひさしぶり。
もう肉じゃがぐらいは作れるようになりましたか？「肉じゃが作れば女らしいんでしょ」と一人でキレていたHannahがなつかしいです。

喧嘩が増えてきて、Hannahが「もっと大切にしてくれる人と付き合う」と言い捨てたあの日から、もう20年が経ったんだね。月日が流れるのは早いものです。

あ、そうそう、手紙を書いたのは何か理由があるわけではないんだ。ただなんとなく学校の前を通ったらなつかしくなって、思いつくままに書いてみようと思い立っただけ。驚いたかな。

思い返してみると、あのころHannahはとても余裕があって、大人びていたなぁと思います。男子と幅広く仲が良かったHannahに、おれは「男好きだな」などと皮肉を言ったけれど、Hannahは平気で「そういう女が嫌いなら付き合わなくてもいいんだよ」と返していましたね。そういうHannahの余裕が、やけに鼻についた思い出があります。

あ、そういえばHannahからしてみれば、おれは初恋の相手なのかな？付き合った当初はやけにHannahが不安げだったのをよく覚えています。「手はつないだほうがいいの？」「週に何回会えばいいの？」って、正直うるさい（笑）

付き合い始めのころ、Hannahは平気で「いつか結婚してあげてもいいよ」などと言っていましたね。あまりの強気（意地っぱり）に唖然としたけど、その気持ちは嬉しかったものです。今でもその話は有効なのでしょうか。

全体的に言えば、おれはHannahと付き合えてよかったと思っています。だいぶ自由人なHannahに疲れたところはあったけど、おかげでかなり精神力が鍛えられました。

いろいろ書いたけど、おれはHannahが大好きでした。これからもHannahらしさを大切に、そろそろサインペンでアイライン描くのはやめて（笑）、新しい誰かと幸せになってください。

またいつか会いましょう。では。

P.S. カーテンと同じ柄のスカートはまだ使ってますか？




ちょっと、なんじゃこりゃ？でしょ。
私を知ってる人達、これどう思う？
ちなみに私はアイラインを書き始めたのはホンの５、６年前なんだけど・・・


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