イギリスでIVF(体外受精)
なんだか喜びがひしひしと湧き出てきました。
これからも体に気をつけて元気なBabyが育つように頑張ります

今日は予告した通り、私が体験したイギリスでのIVF(体外受精)について。
一般的に言うと、IVFって高額で心身ともにストレスがかかるというイメージ。でも私が受けたここイギリスでの治療は最初から最後まで無料でした。
しかも私は「ツライ」とは全く思わず、むしろ楽しかった。
ダンナさんと一緒にあるプロジェクトをしているみたいで毎日ワクワク

でも調べて分かったのですが、無料でこのトリートメントを提供しているNHSはイギリス全土の27%のエリアだけ。私の地域はタダだったので、最初から無料なんだとしか思ってませんでしたが・・。しかも年齢制限があって23歳~39歳、そして過去2年間以上トライしても妊娠に至らなかった人のみ。(これはどうやって証明するの??)
お互いに特に目立った問題がなかったので病院の Fertility にまわされ、もっと詳しい検査かな?と思いきや、ドクターはいきなりIVFを勧めてきました。私たちの年齢と今までかかった年数を考慮した結果、ドクターは「これ以上時間を無駄にしないように」と勧めてくれたのです。でももちろん、そんな事を全く考えていなかった私たちはショックを受けました・・が、ドクターはその場でウェイティングリストに名前を載せてくれました。
無料だし、人気のあるトリートメントなので6ヶ月待つ事になりましたが、とりあえず6ヶ月というのは長い期間。その間じっくり考えて、また普通にトライしても妊娠しなかったらチャレンジしてみよう!と言う事で同意。
そして6ヶ月後にコンサルテーションが始まり、ちょっとした手違いもあり(ここはやっぱりNHS!)実際にトリートメントを始めたのはリストに載せてもらってから10ヶ月後でした。
IVFとは自然のサイクルを狂わせて人工的に排卵させ、そうして取り出した卵子を体外で精子と掛け合わせて、一番よく成長した受精卵を子宮に戻す、というものです。
そのためにホルモン注射を行うのですが、ここはイギリス、医療はタダ!注射は毎日、自分でします。日本では毎日病院に通ってするようだけど、ここでは勝手が違います~!!
さすがに最初は怖くてダンナさんにしてもらっていたのだけど、慣れるとなんて事ない。針はかなり細いし、全く感じない事も。
最初の2~3週間はホルモンレベルを下げる薬を入れます。
女性ホルモンがどんどん下降して行くので、人によっては更年期障害のような症状がでたり、疲れやすくなったりするのですが、なぜか私は元気いっぱい!「精神的に不安定になる」と聞いていたので、ビッチになってしまうのでは??と恐れていたけど、それも無く。それどころか心が落ち着いて、平和な気持ちが続きました。ドクターにも「この薬を一生使ったら良いんじゃない?」と冗談を言われるぐらい

その後、今度はホルモンを活発にする薬の投入。
(最初の薬も引き続き使うので、これで注射は1日2本!)
これは卵巣を一気に活発にしてたくさんの卵子を取り出すため。熟成した卵子を一番いいタイミングで取る事が大切なため、3日に一度スキャンをして成熟具合を調べました。
私は卵巣にシスト(嚢胞)があったため、卵巣が過剰に反応してしまうかもしれないと言われていました。でも、この時はそれが何を意味するのかよく分からなかった・・・。
そしていよいよ採卵!
採卵日の前の日に、最後の注射・そして最後の薬の投入。ズバリ、排卵促進剤です。これで自己注射とはおさらば!
採卵は部分麻酔をかけた状態で行います。施術自体にかかる時間はほんの30分ぐらいで、ちょっと休んだ後にはすぐ帰宅出来ました。
同日に採取した精子とこの卵子達を培養士さんが掛け合わせ、次の日に何個受精したかの連絡がきます。年齢に応じて戻す受精卵が決まるのだけど、私たちの場合は2つの受精卵を戻す事になりました。
この時から、私の副作用が徐々に始まったのですが・・・。この話は次回。
採卵から3日後、いよいよ受精卵ちゃん達を私の子宮に戻してもらいました。
これは内診ぐらいで痛みも無いので、覚醒した状態で行います。スキャンをしながらなので、受精卵も見えた!私たちのBaby予備軍、と思うと愛おしい気持ちで一杯でした。
この後は、もちろんサッサと起こされて帰らされました。日本の場合は一泊したりするそうですねー。無料だから仕方ないけど、少しは安静にさせて欲しかったわぁ~。
これでIVFのトリートメントは終了、そしてドキドキの2週間の始まり!!
妊娠検査をする2週間後まで、気になるけどとにかく心安らかに楽しく過ごすしかない。まるで審判を待つ心境です。
始まるまではヤキモキしちゃってかなり長く感じたけど、一度始まるとあっという間のIVFトリートメントでした。
結果から言うと、私は幸運にも一度のトライで無事に妊娠することが出来ました。本当に全てに感謝して、ドクター達は神様のように思えました。
でも、IVFはやはりストレス度の高いトリートメントだと思います。特に治療費を払ったり、何度もトライすると本当に負担になる事だと思います。私は自分の幸運が、こうして他の人達の努力や思いやりによって成り立っているという事を忘れずに行きたいと思います。
もしこれからIVFを考えている人がいたら、頑張ってトライしてみて下さいね!
「妊娠」というのは受精卵が子宮に着床した段階で初めて言える事であって、IVFはその前段階を手助けするだけです。IVF妊娠も、自然妊娠も、同じ事です。一番の目的は健康な赤ちゃんを産む事ですからね!
そして、イギリスはやっぱり世界で初めてIVFに成功した国。いつもは頼りなさそうに見えても、こういう面ではしっかりしているのかな・・・と、思いましたよ。
ざざっと書きましたが、この情報が誰かの約にでもたったら嬉しいです。
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